すごい映画だ。しかしきつい。
ドキュメンタリー映画を撮るということが人に与える影響の大きさについて怖くなった。
奥崎という人間の病理と向き合うのは苦しい。
奥崎は自分の信じる正義にしたがって暴力…
このレビューはネタバレを含みます
戦争を知らない後世、つまり我々に、少しでも多く残酷な戦争を伝えようと、正しいとは言えない方法をも使って奮闘した人物のドキュメンタリーだ。
鑑賞後、怒りが湧いた。戦争に対してではなく、奥崎に対してだ…
公開当時話題になったドキュメンタリー。
天皇パチンコ事件や、天皇ピンクチラシ事件で騒動を起こした、
自称戦争犯罪追求人「奥崎謙三」に密着し、過去のニューギニア戦線で起こった二つの事件を執拗に追及し…
唐突に来る衝撃の台詞、ノンフィクションをフィクションのように撮ることでリアリティが却って生まれていた。蓋をしていた人間の極致的生存本能による、反道徳的行為。戦争。戦後。そういったものがダイナミックに…
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20年くらい前に先輩に勧められた映画。再上映していたので、映画館で観賞。ドキュメンタリーかと思っていたけど、もしかしてフィクションなのか?と一瞬でも思った理由は、上映後の監督のトークショーで明らかに…
>>続きを読むなんというか、パワー、あった。
当時の将校たちのもう80代90代になっても未だに責任逃れというのか、もしかするとそうじゃなくて自己正当化だったり、彼らにとってもトラウマであまり覚えていないのかもしれ…
冒頭、いかにもヤバい店と車が写り、次のシーンではそのヤバい車がなぜか祝言の日の車列に連なっている。さらに切り替わって、ヤバい車の持ち主が祝言の席で、朗々と自己紹介をする。
新郎の誰々は不敬罪で一度逮…