ベルベー

溺れる魚のベルベーのネタバレレビュー・内容・結末

溺れる魚(2000年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

開始5分でこれは尖りまくってた頃の良い堤幸彦!と思い、開始10分で前言撤回!ヒドい時の堤幸彦だ!となる。しかしそのヒドさが尋常ではない。今観たら不適切にも程があるとかそれ以前に全然笑えないギャグばかりで、サスペンスとしても破綻しまくった脚本。「トリック」でこんなに滑ったことないでしょアナタというくらいの滑り散らかし様に、いくら演出のキレが良かろうとキャストが良かろうと台無しである。

しかしこのキャストで超つまらないというのも凄い話。椎名桔平、窪塚洋介、仲間由紀恵がメインを張る上に、脇も堤作品常連が揃い踏み。しかし台無し。仲間由紀恵はパワーダウンした山田だし、窪塚洋介もキャラが浅くて役不足。野際陽子なんてガッカリにも程がある。

極め付けは渡辺謙。恐らく渡辺謙史上最もしょうもない渡辺謙だが、こんな珍渡辺謙を観られることは今後ないだろうから、ある意味貴重。この2年後「ラスト サムライ」だからな。いや寒暖差。IZAMは雰囲気あるけど流石にセリフが拙い…佐藤二朗は今と寸分違わぬキモ不気味怪演で、若くして個性確立しすぎだろ。
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