娘の国語の試験に「鉄道員」に収録されている"角筈にて"という短編小説が出題されたという話をきっかけに、再鑑賞しました。
改めて観ると、昔とかなり印象が違った。永久に変わらないでいてほしい事と、変わらなくてはいけない事。その対比と混在が鮮烈だった。今だから尚更感じる。
私は、乙松のことが好きだし尊敬する。でも、あの最期が美談とは思わない。思いたいけど思えない。もし、彼があと10歳、いや5歳、3歳若かったら?もし、妻や子供が健在なら?それなら違う道を選べていたのだろうか。彼が生きていくためには、いつ、何を、どうすれば良かったのだろうか。と同時に、あれで良かったのだ、幸せだったのだ、と言って終わらせたい自分もいる。
高倉健の佇まいに涙が出たし、若い頃は好きじゃなかった仙ちゃんの賢さを思い知った。