エージェント竹

鉄道員(ぽっぽや)のエージェント竹のネタバレレビュー・内容・結末

鉄道員(ぽっぽや)(1999年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

初めて高倉健さんの作品を見ました。あまりにも名前を聞く「ぽっぽや」。

みんな若いですねぇ。若い時の広末涼子がかわいすぎるのと大竹しのぶが美人なのと、志村けんや木下ほうかや田中要次も出てるやん!ってなりました。しかも木下ほうかや田中要次は食堂で志村けんと喧嘩するだけのチョイ役でしたね、、

まずファンタジー要素入ってると思わなかったです。1日ごとに人形を取りに来る女の子変わってるので、あれ?これもしや娘さんか?と思ったけど、鍋とかやってるし、違うか、、と思ったらまさかほんまにそうでした。娘が見えだしたところから死期が迫ってたんですね。
それにしても12歳の娘とのチューは度肝抜かれました笑 マジでびびった。

仕事一筋で家族よりも幌舞駅の駅長仕事を優先させてきたのが、僕が胸を打たれたクリントイーストウッドの「運び屋」に似ている気がしました。仕事ばかりを優先し、最愛の妻を失ってしまうまで。ただ運び屋では主人公は妻がいよいよって時に仕事を捨てて最後を見届けにきて人生を後悔をするのですが、ぽっぽやは違いました。最後を看取ることなく駅長仕事をしており、最後まで後悔はないと言いながら涙を流す。あの涙を見て、めちゃくちゃかっこいいけど僕はこうはなりたくないと思った。この2作から僕は仕事に没頭する時期だとしても家族は優先しようと心に決めた。

タイトルが出るところの高倉健さんが思いっきり笛を吹き鳴らすシーン、いいですね。この映画は今と昔をカラーと白黒に分けて行ったり来たりするのですが、普通に見やすかったです。そこでタイトルの笛を吹き鳴らすシーンが、奥さんを亡くしたことを幌舞駅で聞いて、看取ってやれなかった悔しさを表してたのだとわかり感動した。。

あんな無人駅の終点にも自分を気にかけてくれる人がいるって幸せやな。それは嘘をつかずに常に芯を持って生きてきたからなんやろなと思います。