うりた

鉄道員(ぽっぽや)のうりたのレビュー・感想・評価

鉄道員(ぽっぽや)(1999年製作の映画)
4.2
えっ、こんな良い映画だったっけ…?
あれだけ流行ったんだから名作ではあるだろうと思いながら観てたけど、かなり昔(小中学生ぐらい?)に観た時とはまるで印象が違う。そりゃそうか。この映画の哀愁をその歳で理解してたら怖いわ。
というわけで、すごく感動しました。泣けた。

人生をかけて働くこと、家族と仕事のこと、意外と身近にある流産…
大人になったからこそわかる色んなこと。
今の時代はワークライフバランスを特に大事にしてるから乙松みたいな人は叩かれるのかもしれないけど、映画と現実は違うので。
こういう不器用な人がいた時代を愛おしく思うのもまた映画だよな。

高倉健は本当にかっこいいな…
喋らなくてもそこにいるだけですごい存在感。
あんなに美味しそうに鍋すすれる俳優いる??
電話する時に一つ一つ言葉を噛み締めるところも素晴らしい。

他の役者は北海道弁がな〜違うんだよなぁ。東北っぽくなってるけどああいう感じとはまた違うんです、と道民的には気になっちゃった。

吹雪の景色が見てるだけで寒々しくて、ロケも大変だったろうなと思う。
その分、厳しい自然の迫力が伝わってくる。
雪子はきっと生まれた時から雪女だったんじゃないか。
私はハッピーエンドだと思いました。
うりた

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