青

鉄道員(ぽっぽや)の青のネタバレレビュー・内容・結末

鉄道員(ぽっぽや)(1999年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

2014年頃:鑑賞
ボロボロ泣いた。

2022年:再鑑賞
今観ると、突っ込みたくなる台詞や描写が多々あった。女の子が誕生した後の「ぽっぽやにはなれないね」とか、家庭を犠牲にした貫徹した生き方を肯定するような台詞とか。
西暦2000年になる直前に、昭和の無骨な生き方・職業観を肯定し、新たな時代へのバトンタッチを後押ししたいという製作側の意図?を感じ取った。
忘れられたら「原野にかえる」という台詞の通り、ひとつの時代の鏡として観れればいいよね。

高倉健の幻覚か走馬灯と解釈するには無理があり、オカルト的現象と理解するとげんなりする。んー、「ファンタジー」と評価される理由が分かった。
時代が更新されれば、あまり評価されなくなる映画かもしれないと、なんとなく思った。泣いたけど。
子どもが死んだ日も妻が死んだ日も日誌には「異常なし」と書き、自分が死んだ日も「異常なし」と書き、線路脇で果てるというプロットに泣いた。
雪子から乙松への言葉を、娘からの許しだと捉えて良いのか、乙松の後悔・そう想いたい心情だと捉えた方が良いのか、悩む。

高倉健ってやっぱり渋いな〜でもお茶目だなぁ〜と思った。帽子のつばの角度も含めて演技しているよう。
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