さー

鉄道員(ぽっぽや)のさーのレビュー・感想・評価

鉄道員(ぽっぽや)(1999年製作の映画)
5.0
1番大好きな、もはや殿堂入りしている邦画です。
初めて観たのは小学生の頃。
100回は観てるかもしれない…
原作は浅田次郎の「鉄道員」
キャッチコピーは「一人娘を亡くした日も、愛する妻を亡くした日も、男は駅に立ち続けた」

もう何がなんだか分からなくなるくらい、とにかく胸がいっぱいになったのを覚えています。
健さんの纏う空気そのものがもう桁違いです。
目と空気で芝居をする健さん流石です。
行間を読み取り数多くの名作を生んできた健さん。

私は原作崇拝者なんですが、この作品はもう小説の世界そのものでした。
原作の良さを100%いかしつつ、映像としての美しさも役者さんそれぞれの個性もちゃんと生きていて最高です。
広末涼子さん、大竹しのぶさん、小林稔侍さん、吉岡秀隆さん、志村けんさん
この豪華すぎるキャスト陣だけで、語ることは何もいらないのではというほど。
大竹しのぶさんが「できたの!」って言いながら健さんに抱きつくシーン。
真面目に勤務中の健さんが少しだけデレるところも必見です。
見る見るうちに表情を変えて「そったら事ってあっかぁ!?」と言う健さんの表情の移り変わりにも鳥肌が立ちます。
数え切れないくらい観ているのにラストは毎回むせび泣きます。嗚咽します。

多くを語るのは野暮ってもんです、自分不器用ですからね。
まぁ多くを語ってしまいましたが。

日本が誇る名作の一つです。
さー

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