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鉄道員(ぽっぽや)のarichiruのレビュー・感想・評価

鉄道員(ぽっぽや)(1999年製作の映画)
3.1
失ったものを取り戻すことはできないものの、その無念さだけは救われた思いがして、感動しました。

ただ、子供側の本当の気持ちは描かれていないはずなので、なんとも言えない一方通行さはあります。こんな風に思ってくれてたら親としては救われるな、ということを子供は言ってくれるわけですが、「実際」はどうなのか分からない。感傷的ですが、やはり現実的ではない。憧れ、というのでしょうか。

ファンタジーなのか夢なのか、あえて曖昧にしながら、彼に訪れる最後の奇跡が美しく静かに描かれています。その実直さに心打たれます。
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