喜連川風連

鉄道員(ぽっぽや)の喜連川風連のレビュー・感想・評価

鉄道員(ぽっぽや)(1999年製作の映画)
4.0
静かに淡々と力強く魅せる技。

画面を支配する白雪と実直な黒の鉄道員。それを支える赤いマフラーをした妻。

乙松さんは何事があってもグッと涙をこらえ、どんなときも仕事へと向かう。

高度成長期の光と影も入れつつ観客の共感を巻き込みながら物語は進む。

鉄路が人生でそれを鉄道で迎え入れ、送り出す描写も見事。

子どもができたのをきくのも線路上。
死んだのを迎えるのも線路上。
妻を送り出すのも線路上。
最後自身も線路上で送られる。
汽車が惜別の汽笛をあげる。

いやあ汽車っていいですね。
喜連川風連

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