不死身のKOKI

クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦の不死身のKOKIのレビュー・感想・評価

4.5
上げ直し。

コレはクレしんアクションに於いての一つの到達点ではなかろうか?

この時代のクレしん映画は今とは比べ物にならないくらいに尖っていた印象で、このネタやこの演出は果たして子供達にウケるのだろうか?という事を平気でやっていた。

中でも今作はアクションに於いて言えば、全30作品の長い歴史の中でも一際洗練されていた印象で、特にオリジナルヒロイン「お色気」のアクションシーンはどこを切り取っても見応えがあり、さながらハリウッドのスパイアクションムービーを見ているかのようなスタイリッシュさと泥臭さを兼ね備えていた。

またクレしん映画お馴染みのギャグパートもアクションに負けず劣らずアクが強く、見るからにシュワちゃんを元ネタにしたのであろうキャラクターが野原一家の策謀でウンコを漏らしかけたり、筋肉がある割に戦闘ではまるで役に立っていなかったりと抱腹絶倒確実な場面が多い。

確かに今でも攻めた脚本をしている作品を多数輩出しているクレしん映画だが、この頃みたいに子供だけでなく大人も本気で楽しませに来ているクレしん映画は近年では中々お目に掛かれていない。また今作ぐらいギャグもアクションもフルパワーな「劇場版クレヨンしんちゃん」を見てみたいものだ。大傑作。
不死身のKOKI

不死身のKOKI