イチロヲ

暁の用心棒のイチロヲのレビュー・感想・評価

暁の用心棒(1966年製作の映画)
3.5
仲間の裏切り行為を受けたガンマン(トニー・アンソニー)が、悪党一味を相手取り、金貨袋の奪い合いを繰り広げる。世渡り上手なガンマンのアウトローぶりを描いている、マカロニ・ウエスタン(イタリア製西部劇)。

悪党に占領された寒村を舞台にして、主人公の起死回生と一発逆転をコンパクトにまとめている作品。例に漏れず、デタラメな邦題が付けられており、ドラマに暁は出ないし、用心棒の要素も存在しない。

悪党一味のボスが、熟練者である主人公に対して、早い段階からビビリまくるため、笑いを誘われてしまう。個人的には、ボスの態度急変に合わせながら、主人公の「怒らせたらヤベー奴」という感覚を表現して欲しかった。

廃屋を利用したステルス戦法と即興演奏のようなBGMが印象的。主演男優にイマイチ魅力が感じられないが、そこは個人の好き嫌いの問題。というか、ショットガンで相手の手元の銃を弾くことなんて、実際にできるのだろうか。
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