冒頭のバス内銃乱射シーン以降は、まったく派手なシーンが無い。
しかめっつらのマッソーとブルース･ダーンが、汚く猥雑な街を調べ歩く地味な内容が大半だ。
刑事モノなんだし、コンビの性格が正反対なのは定石だが、ブルース･ダーンの軽快さと堅物マッソーがあまりに噛み合わない。殺伐とし過ぎていて、普通にギスギスしているだけの人達に見える。
時折、軽い喧嘩が挟まれるだけがテンションの上がりどころであり、退屈極まりない。
まあ、ドラマ的な楽しみは捨てて、ひたすら街の猥雑さを楽しむという見方も出来なくはない。
ハッテン場に潜入した途端、はっぱ隊みたいな連中が踊りだしたのは笑った。
