ホアキン・フェニックス(当時リーフ・フェニックス)の2作目の映画出演作。
タイトルの「ラスキーズ(Russkies)」はロシア人の意味。
とにかく可愛いホアキンがここでも拝めるが、描かれているのは人種や国籍を超えた人間愛と平和。
プロット自体は「E.T」と似ている。
ロシア探査船が沈没、唯一助かったロシア人電波技師ミーシャが漂着したのはアメリカだった。
ロシアは悪だアメリカ万歳と叩き込まれた少年三人組がミーシャを発見してから始まる騒動と友情。
ロシア人をどうしていいかわからない三人組だが、次第に打ち解けてまるで友達。それもそのはず、ミーシャが心の広いイイヤツだったから。
コテコテの愛国者ばかりの町、ロシアに敵意むき出しの兵士、傷を負ってるが病院に連れ込んだらどうなるか…少年たちなりに葛藤し奮闘してどうにかミーシャを助けたい姿が微笑ましい。
看護師でもある姉がシンプルに一番いい言葉を発していたね。敵味方なく悪意もなく同じ人間同士。
去ってくミーシャがまるで宇宙船に迎えられて帰っていくETのようだった。
こういう精神が世界中に溢れていれば争いは起きないだろうにねぇ。