けーな

ボディ・バンクのけーなのレビュー・感想・評価

ボディ・バンク(1996年製作の映画)
3.7
大病院の闇に迫る医療サスペンスというキャッチフレーズだったので、現実にも起こり得るような病院の裏事情を取り上げた話かと思って観始めたけれども、SF要素あるサスペンスだった。しかし、近い将来には、こんなことも起きるのかなと思った。

とにかく、倫理観を問う映画だった。なかなか深い内容で、面白かったと思う。ネタバレにならない範囲で少しだけ言うと、人体実験を行なっている話。本人の許可を得ないまま、陰で行っており、そのやり方が問題あるわけだが、それによって救われる人達もいるという…。原題が、Extreme Measures」で、『極端な手段』という意味なのは、そういったわけ。

正義感溢れる若き医師を演じるのは、ヒュー・グラント。はまり役だったと思う。後半、ベッドに寝かされ、恐怖に慄いた表情は、見事だった。イギリス出身で、NYの病院に勤めているという設定だった。

そして、対する黒幕を演じるのは、ジーン・ハックマン。ジーン・ハックマンが出てくる映画は、外れがない気がする。ほんとに巧い。

脇役も、とても豪華。サラ・ジェシカ・パーカーのこと、あまり好きじゃないと思っていたけど、これくらい若い時の雰囲気は、いいなと思った。デヴィッド・モースやJ・K・シモンズも出ている。
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