みちろう

ホーリー・マウンテンのみちろうのレビュー・感想・評価

ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)
4.3
キリストみたいな見た目の男がなぞのおじさんと出会って仲間を集め9人でホーリーマウンテンを目指す、てきなストーリー。 

難しい内容でわからないけどなんか面白い、っていう部類の映画。この映画は特に理解できなくても感覚で大体楽しめちゃうくらい独特でクセになる表現で満たされてる。裸体、黄金の糞、謎の機械、動物、障がい者、謎の儀式といった視覚に訴えかけてくる映像はなんとなく人間の内面を映してるように見えてくる。

全体的に60〜70年代のサイケデリックやヒッピーなどのカルチャーの影響を感じるその時代ならではの雰囲気はカルト映画として以外にも当時の文化を反映した歴史的なものとしても観てて面白かった。

CGが主流じゃない時代ならではの大掛かりな手作りセットやメイク、実際の障がい者や動物を用意したとこも難解だけど見てて魅力のある映像になってる理由の一つだと思う。

正直、映像は良かったけどそこにあんまり深さを感じず何を意味してるのかを追求したくなる気持ちも薄いものだった。多分楽しさだけで満足してしまってるとこがあるのかも。よくある意味不明でアーティスティックなミュージックビデオを長編化したような映画って印象。
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