難解と言われるアレハンドロ・ホドロフスキー監督の作品の中でも、最も難解なのかなと思う作品。でもこれは、70年代あたりのムーヴメント(ロック等)を知ってる人なら誰でもわかるようなニュアンスで撮られてる映画だと思う(漫画で言うと水野英子「ファイアー」のような)。エル・トポの時よりずっと構築的で、ロックオペラのように見えなくもない。抽象度が高く、飲み込まれるようにアートと自分が一体になる気持ちを感じる。理解しきれているかと聞かれたらきっとそんなふうには受け取れていないと思うのだけど、一つ一つを感じ取ることは出来るから、だんだんと理解度を高めていけたらいいなと思う。