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マジックのHIのレビュー・感想・評価

マジック(1978年製作の映画)
2.8
しがないカードマジシャンだったコーキーは、腹話術人形"ファッツ"とのパフォーマンスでブレイクするが、次第に自身で動かすはずの人形に操られていく。

元々不安定だったマジシャンが、腹話術を始めたことでさらにおかしくなっていくサイコスリラー。『羊たちの沈黙』や『ハンニバル』で人肉嗜好のレクター博士を演じたアンソニー・ホプキンスの若かりし頃を拝める(髪の毛たっぷり)。監督はジュラシックパークで創設者の富豪を演じたリチャード・アッテンボローが務めた。助演には『ロッキー』の名トレーナー、ミッキーを演じたバージェス・メレディス。

本作は人形が物語のキー"パーソン"。チャッキーのように意思を持った人形ではなく、あくまでアンソニー・ホプキンスが動かしているが、人形そのものに人格があるような描写はなかなか怖い。登場人物は少なく、特殊効果や爆発は皆無だがそれでも1本の映画として成立している。ちなみに人形の声はアフレコではなく、ホプキンスが実際に腹話術をしているとのこと。すごい役者魂である
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