KOTAYOSHIDA

プリーストのKOTAYOSHIDAのレビュー・感想・評価

プリースト(2011年製作の映画)
3.0
エクソシスト系映画100本ノック2本目。2本目にしていきなり悪魔祓いものではなくヴァンパイアと戦うSFアクションなのだが、主人公が司祭ということで一応セーフになっています。俺の中では。

内容としては良く言えば「マッドマックス」×「ブレイド」的な感じなのだが、そんな上出来なものでもなく、もの凄いB級感溢れる仕上がり。いや世界観とか出てくるガジェットはカッコいいんですよ。みんなが乗ってるバイクのデザインとか超かっこいいし、マッドマックス的な荒廃した世界と「1984」的な厳しく監視された社会のミックスみたいな楽しいこと一つもなさそうな感じも良かった。"司祭"もみんなローブ被って、額に十字架のタトゥー掘ってる感じも中二病感あって良かった。

ただなんというかまぁ薄い。薄いというかアクションがそこまで上手く撮れてない。ブレイドほどシャープでもなく、かといってジョンウィック系の泥臭い感じかと言えばそうでもない。なんか微妙。SEも弱いんですよ。殴った時とか刺さった時とかもっと派手なドカッ!とかザクっ!とかそういう音鳴ってていいだろ。ここまで世界観振り切れてるならアクションももっと変な方向に振り切れててよかったのでは。

あとはラストもそれでいいんかいという。もうちょっと壮絶な肉弾戦の末の勝利でも良かったんちゃうんかいという。

まぁそんな感じで設定や世界観や美術周りはいいんだけど、肝心のアクション部分が攻め切れていない、ガバ設定だけどアクション面白ぇからいっか!という所に落ちない作品でした。

でもまぁ90分以内でサクッと見れるところは良いと思う。おすすめです!
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