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罪の天使たち
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『罪の天使たち』に投稿された感想・評価

盆栽

盆栽の感想・評価

3.9
許しでしか救いはないのか


 ロベール・ブレッソン監督の長編デビュー作。刑期を終えた女性達を迎え入れるドミニコ会の修道院を舞台に、信仰心の揺らぎ合い、懺悔の壁の崩壊、人情の格差が露わになる作品。

 神聖な場所であるはずなのに、息苦しい閉鎖的空間へと変わっていく修道院。1人の人間に救いの手を差し伸べる行為が正しいのか否か。結局、アンヌ・マリーは自身の信仰心の為に偽善者となりラストの道を辿ってしまう。一方、テレーズは自身のエゴの為に偽善者になっているという対比構造が面白い。ただ、彼女達の中立的立場である修道院も偽りの姿を見えているのではないだろうか。

 限られた登場人物と場所のみで作られている映画なのに、他人事ではないと思ってしまう強烈な一本。ラストのシークエンスが美的センス抜群で見惚れてしまいます。
 これがブレッソン作品か。レベルが高すぎる。

2024.6.2 初鑑賞
誠実さ、純真さが自己ではなく他者へ向けられた時、それは傲慢になる。休戦協定間もない占領下で、劇作家ジロドゥの尽力もあって紆余曲折の果てに無事完成&公開されたというブレッソン待望の長編処女作。撮影はアゴスティーニ、音楽はグリューネンヴァルド。混沌沈まぬ黎明期に各方面の天才達が集まり、美しい家具を組み立てる職人さながらに愛情をこめて作られたという。いわゆるブレッソンらしさが散漫したやや探り探りな作風、この表象的な宗教ドラマ(演劇)の世界はドライヤーやベルイマンの土俵でありそこは揺るがないなとも思ったが、最後の手錠をかけるあの瞬間、あのフランス映画全盛期時代の走りを予見させる素晴らしい一瞬を求めておそらく納得のゆくまで何度も撮り直し、デビュー作にしてはやくも"辿り着いた"のだろうなと思う。何よりルネ・フォールのそれこそ天使のように純度の高い目の輝きがただ可愛いに尽きる。あの地面にへばり付く究極の土下座みたいな謎礼法はなんなのほんと可愛い
D

Dの感想・評価

-
「罪の天使たち」は、【メルヴィルvsブレッソン】映画監督のおすすめ10作品を紹介に選んだひとつ。

レビューはこちら↓
https://narcos.hatenablog.com/entry/melville-bresson-movie

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