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トイレの花子さんのsonozyのレビュー・感想・評価

トイレの花子さん(1995年製作の映画)
4.0
1995年の作品ですが、ビデオ化・LD化されたものの、今見れるのはYouTubeだけ?の、ここにジャケ写もない本作。
日本の都市伝説/学校の怪談の一つとして有名な“トイレの花子さん”がいると噂されているとある小学校。
一方、学校周辺では小学生の殺人事件が多発。
花子さんの仕業か?それとも?・・

幽霊・花子さんが出ると噂されている小学校。
周辺では小学生が殺される事件が多発していた。
父(豊川悦司)営む牛乳屋に祖父と暮らす拓也となつみ(前田愛)の兄妹は6年生と4年生。
なつみはイジメの対象になっていて、女子たちはコックリさんで、殺人鬼が次に狙うのはなつみだと盛り上がる。

そんな折、冴子(河野由佳)が拓也のクラスに転校して来て、担任の鈴木先生(大塚寧々)が紹介する。
美少女&成績優秀で注目されるが、花子さんが出ると言われているトイレの個室から出てきたところを目撃した女子が冴子が花子さんだと噂を広げ、一転イジメの対象となってしまう。

拓也だけが冴子を守とうとするが、ある夜、学校で事件が起こり、冴子の立場が更に悪くなってしまう。
冴子は花子さんなのか?そして殺人鬼は?・・

『学校の怪談』ブームに乗って松竹が製作したジュブナイル・ホラーということですが、実は隠れた逸品かと。

現在でも減るどころか増える一方のイジメの構造・集団心理の恐ろしさと、絶妙なカメラワーク、ショット、サウンドによる後半に向けての怖さ。
ラストに向けてツッコミどころ満載ながら、生徒たちの意識も花子さんの存在の意味も変化させるなどなるほどのまとめ方。
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