「ふたりの女王」を見て興味を持ったのでNetflixで観た。前作「エリザベス」続編。原作クレジットは両作ともないのでオリジナルらしい。
ケイト・ブランシェットは上手い俳優であるとよくわかる。
英国女王ものは大抵宮廷内部のエピソードから作り込まれる。本作もそれは例外ではない。スコットランド女王メアリの問題とスペイン艦隊の英国侵攻に対するドレイク提督ら英艦隊による迎撃戦の稀に見る大勝利の時期を描いているが、戦闘シーンより女王の周囲で起きた出来事が主体で物語は進む。
メアリについては「ふたりの女王」でも描かれた最期が出てくる。
エリザベス女王像の演出は「ふたりの女王」が優れている。彼女の心理について掘り上げた作品だろう。本作は史実考証が物足りない感じはある。
