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ニューヨーク1997のすずのレビュー・感想・評価

ニューヨーク1997(1981年製作の映画)
3.5

片目に眼帯、元アメリカ特殊部隊中尉にして、その名を知らぬ者はない稀代のアウトロー、〝スネーク〟•プリスケン。武装銀行強盗容疑で逮捕のち、〝ニューヨーク刑務所〟にて終身刑確定。只今、移送中…。

1988年 アメリカの犯罪発生率が400%に達すると、ニューヨーク市全体が隔離された刑務所と化した。〝ニューヨーク刑務所〟内部には囚人たちの荒廃した暗黒社会が形成される。

そして時は1997年。大統領専用機がハイジャックされ、脱出カプセルごとニューヨーク刑務所内へ墜落。すべての罪状赦免と引き換えに、拉致された大統領救出と機密テープ奪還の任務を追わされたスネーク。逃亡防止のため化学兵器を体内に打たれて、タイムリミット24時間のカウントダウンがスタート。刻一刻と時間が進むなか、スネークは魔のニューヨークの中枢へ進入していく…。

「あんたを知ってるわ、スネーク•プリスケンね!?」「あんたまさかスネークかい?」「スネーク!?生きていたとは!」「スネーク!?話は聞いてる。死んだはずでは!?」とみな口々にするほどの人気者。なぜこうまで死んだと思われているのかは実際に謎だけど、そんなノリが監督の遊び心を感じさせて良い。笑

ジョン•カーペンターが新たなる偶像的なダークヒーローを生み出した快作SFアクション。激渋かっこいいカート•ラッセルがどんぴしゃにハマってる。

ニューヨークの地理条件を生かして、外界と隔絶された巨大刑務所をこしらえた設定と、タイムリミットのカウントダウンを設けてスネークを奮起させつつ、テンポよいスピード感とゲーム感覚を味わわせる設定が秀逸。そして、スネークのかっこよさに痺れる。
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