このレビューはネタバレを含みます
舞台は第二次世界大戦末期のフランス🇫🇷
ゴーギャン、ゴッホ、ミロ、ルノワール等、数々の名画を持ち出そうとするドイツ将校ヴァルトハイムと、それを阻止しようと画策する鉄道員たちとの攻防が描かれている。
戦争そのものよりも、美術品を巡る闘いにフォーカスしている点が特徴的。
パリ解放がすぐ間近な気配に、移送を焦るヴァルトハイム。名画がそれまで戦火を免れていたのは、芸術への造詣が深いヴァルトハイムのおかげだというのも皮肉だ。
見どころは、名画を死守せんとする、まさに「大列車作戦」。どうやって秘密裏に大規模な計画が進められたかまでは描かれないが、とにかく大胆!
国の誇りを守り抜こうとする鉄道員たちの最期まで勇敢で潔い姿に、胸がえぐられる思いがした💧
厳重に梱包された木箱と無惨な市民たち。列車から放り出されている映像が交互に映し出される。大きすぎる代償は果たして必要だったのか、考えさせられるラストだった。
原題:THE TRAIN
アメリカ映画のため、言語が英語というところに違和感あり。