ジョン・フランケンハイマーの作品を初めて観たが、めっちゃくちゃ面白かった。
第二次世界大戦下、ナチスの将校たちは美術品を運ぶために列車を走らせるが、工作員たちによる妨害が蔓延る。果たして、勝つのはどっちだ。
バート・ランカスターが工作員の主人公で、スタントなしのものすごいアクションをします!
あと大作なのでスペクタクルになっていて、空襲シーンは爆薬の量が『地獄の黙示録』並み。
何より男の戦い映画になっていて、何としてでも妨害する工作員たちと列車を走らせるナチスの将校たちの戦いの裏で一人ずつ仲間が死んでいく。
ラストシーンで、おとりに使われた捕虜たちが要らなくなった途端に殺されて死体が転がる。その横には絵画たちが。主人公はなんとも虚しい表情で去っていく。
こんな絵のためにどれほどの犠牲を払ったのか…。そんな後味が悪い作品。