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霊魂の不滅の南のレビュー・感想・評価

霊魂の不滅(1920年製作の映画)
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【未整理メモ】

酒と放蕩で身を持ち崩して死んだ主人公の幽霊が、自らの過去を顧み、改心するまでを描いた作品。

「死者に導かれ遍歴する主人公」という型はダンテ『神曲』から着想を得たものか。

ベルイマンの『野いちご』や『魔術師』はもちろん、『素晴らしき哉、人生』や『ゴースト/ニューヨークの幻』などの原点と思しき要素も見られる。

時系列をシャッフルさせる脚本が当時としては斬新。これは『現金に体を張れ』や『レザボアドッグス』などの手法にも影響してるのだろうか?

多重露光を用いた幽体離脱の演出がほぼずっと使われている。
これは『HAXAN』(1922)や『吸血鬼』(1932)などでも見られる手法。

「カード遊びをする人々」という、セザンヌやリュミエール以来の伝統的な構図もあり。

『散りゆく花』(1919)同様、『シャイニング』斧シーンの元ネタっぽいシーンも。
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