このレビューはネタバレを含みます
これはただのサスペンス映画のようにみえて一つの演劇を見てるような感じです。
これは実際にあった殺人事件を元にしてるらしいです。
それを極限に突き詰めていく凄く恐ろしい。
不安定なカメラワークにそこに住んでる人の安定感のなさ、配置よく出来ていました。
この街全体が国から取り残されてるような陰鬱な雰囲気が漂う中、そこで犯人を捜索してる主人公たちのギリギリまで追い詰められてるのが身に沁みて感じました。
何かに依存する(パラサイト)ポン・ジュノ監督は一貫してこのメッセージを世間に社会に対して伝えてるように今回の作品を見ても感じました。
ラストの終わり方にも普通の顔とセリフを吐いたところが絶妙なラインで打ち砕かれました。
ポン・ジュノ監督は奥行きとか地下階層を使った表現がまた新鮮で苦味がありますよね。