わにたつまき

殺人の追憶のわにたつまきのネタバレレビュー・内容・結末

殺人の追憶(2003年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます


農村スリラー。

軍事政権下の韓国で実際にあった連続殺人事件の話。後に犯人は特定されたけどこの作品が撮影された時点では未解決。
ポン・ジュノだからなのか、韓国映画だからなのか味濃いめで複雑な映画になっていて、同じ様な題材でフィンチャーが撮るとゾディアックみたいなピシッとした作品になるとか考え始めると面白い。

怖い所は本当に怖くて、腐乱して虫が集っているような被害女性の遺体や、田んぼ道で女性が襲われる場面の不意に聞こえる口笛とか稲穂の隙間に映り込む犯人らしき人影(ほん呪みたい)。
かと思えば、耕運機が犯人らしき足跡を踏んでしまったり、実況見分の場面もドタバタコメディの様相。
ソウルから頭脳派の刑事がきたり、新しい上司がきたりして、事件は解決に向かうかと思われるも、最重要容疑者も真相も暗闇に消えてしまう。

何度観ても本当に面白い。
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