つらい…
1986年に韓国で実際に起こった連続殺人事件を題材としたサスペンス
力づくで捜査を進める地元警察のパク刑事、チョ・ヨング刑事、ク・ヒボン課長
そこにソウル市警から科学捜査に長けたソ・テュン刑事が捜査に加わって…
私たちは、現代の捜査方法をある程度知っていて
パク刑事らの強引なやり方や、そもそも事件の舞台となっている村の人々を見ていると、昔の日本もこんな風だったんだろうと思わせられ
そして何より、犯人の残忍さや異常性にゾッとしながら。
一度人を殺すとやめられない
という、犯罪者の言葉に耳を疑い
犯行の日には、必ずFMラジオに"憂鬱な手紙"という曲をリクエストする「テリョンの寂しい男」は"手が女性のように柔らかい"のだろうか…
容疑者として捕らえられたヒョンギュの
"犯人だと立証できるものならやってみな"
いう歪んだ態度はこちらの胸を騒つかせて
ラスト付近、終始自分を見失わずにいたソ刑事が激昂し、逆にパク刑事が冷静になる対比に唸る
奇しくも迷宮入りとなっていたこの映画の元ネタの事件
2019年に犯人が見つかったというのもすごい。
なんだかポン・ジュノ監督の執念の結果のように思える…