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地下鉄のザジのtoaのネタバレレビュー・内容・結末

地下鉄のザジ(1960年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

今まで観たことないタイプの映画だった。コント、パントマイム、ルポルタージュを繋ぎ合わせたみたいな、とにかくバラバラ。登場人物の倫理観もバラバラ。一方でまっすぐな道が随所に出てくる。
人間はまっすぐ歩けない。整頓できないのは人間の方で、それでいいじゃないか、という皮肉な賛歌なんだろうか。

冒頭の「6時60分」、最後の「年をとった」の台詞にはきっと意味があるんだろうな。
昔フランス語の教授が数の数え方が独特だと言ってたのを思い出した。10進法じゃないんだよね。たしかに独特で馴染みないけど、時間の捉え方はある意味で哲学だ。新しい哲学に触れたのかも。
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