ちくわ

地下鉄のザジのちくわのレビュー・感想・評価

地下鉄のザジ(1960年製作の映画)
3.8
パリの友人の家で。
あんまり意味わかんなかったけど、後で考えてみるといろいろ深い意味がありそうだった。

小説が原作らしく、フランスでその本はかなり有名らしい。映画も結構研究対象になってたりするみたい。

①フランス語の中でも古いスラングが使われていて、今の若者は意味が理解できない人もたくさんいるらしい。100%英語に訳すのはあまりに難しいから、非ネイティブが見て理解できないのは当たり前のように感じた。

②この時代ではジョークだったのかもしれないけどレイシスト、セクシストな部分もかなりある。(と友人が激怒していた)特に黒人が二回登場するのはかなり謎で、1回目のスプレー黒塗り、2回目の靴職人が突然黒人に2秒くらいだけ変わる(私は見逃した)シーンは、意図的なのかどうか調べる必要がある。けどまあ黒人を面白がっているのは確かだろう。60年には黒人はパリにいたのに、映画の中では全く登場しなかった。変すぎる。インダストリー全体がレイシスト。

③ヌーベルバーグを感じた。チェコのこの時代の映画と同じバイブ。友人によると警察が乗り込んでファイトするシーンは戦争とコロニアリズムのメタファー。蚤の市のジーンズ、ベンチで3人のおぢが戦争について駄弁っているなど、この映画は主にpost warのフランスを描いている。実際に言葉遣いが悪いザジのことを「これがヌーベルバーグと言っている」

まとまりのない文章だが忘れないように急いで記録。1人で図書館で見るつもりが時間がなくて見れず後悔していたが、こうやってフランス人と考察しながら見れてよかった。
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