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地球へ・・・のkazu1961のレビュー・感想・評価

地球へ・・・(1980年製作の映画)
3.8
▪️Title : 「地球へ」
Original Title :※※※
▪️Release Date:1980/04/26
▪️Production Country: 日本
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2020-166 再鑑賞
▪️My Review
この時期のSFアニメーションとしてはそのテーマ性やグラフィックなど傑出した作品ではないでしょうか。人間vs新人類“ミュウ”その出生の謎と争い、その内容自体が当時革新的でした。
ほんと、生命の賛歌を濃厚に演出している素晴らしい作品です。
本作は、竹宮恵子の不朽の同名名作コミックを原作に、繰り広げられる劇場用SFアニメーション作品です。前年に大ヒットした『銀河鉄道999』に続く人気コミックの映画化作品として期待されて制作されたんですね。
物語は。。。
遥か未来、特殊能力を持つが故に迫害される“ミュウ”の人々は、遥か彼方の地球を目指す旅にでます。しかし人間は彼らを執拗に追いかけ、その絶滅をはかり。。。
監督の恩地日出夫は、アニメ経験のない監督であるが故に、実写感覚の長回しを駆使したため、従来のアニメとは異なる独自のテイストを醸し出しています。これがすごく印象的な世界観を醸し出しています。
さらに、黒澤映画などで知られる映画音楽界の巨匠、佐藤勝が、初のアニメ音楽を担当していますが、その効果は絶大、原作のみずみずしい躍動感を見事に奏であげています。
また、志垣太郎、井上純一、秋吉久美子、沖雅也、薬師丸ひろ子などの当時の人気俳優をメインキャストに起用したのも効果的でしたね。
複雑なストーリーを2時間の枠に収めきった脚本も素晴らしく、この時代にしては素晴らしい出来のSFアニメーション作品だと思います。
あと、ダ・カーポの挿入歌やエンディングソングも印象に残っていますね!!

▪️Overview
『地球へ…』(テラへ)は、竹宮惠子による日本のSF漫画作品で、第9回(1978年)星雲賞コミック部門、第25回(1979年)小学館漫画賞少年少女部門を受賞した作品。本作はその原作の東映アニメ化。脚本は恩地日出夫と塩田千種の共同執筆、監督も同作の恩地日出夫、撮影は吉村次郎、池田重好がそれぞれ担当。
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