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富江replayのガリのレビュー・感想・評価

富江replay(2000年製作の映画)
3.4

何作か観てきて
1番富江という人物の厚みがあった。

今までだと、ただキャハハ言って男を魅了し、殺されていくんだけど。

男を魅了し、死なないし殺されるべくして生きている性を富江の果てしない悲しみとして感じられた。

ホラーとかじゃなく、富江というカテゴライズなのかもしれない。

富江の出生。
その産まれたての子は胃が肥大していて
どうにかせねば他の臓器に支障をきたしていた。
故にメスを入れた所、その傷口から見えたものは富江だった。

その後その場に居合わせた関係者は消え、病院の患者までもがほぼ居なくなっていた。

そこに入院していた若い男の子2人。

水槽に入れられた富江はそこから這い出て、男性の病室に助けを乞いにいく。
全裸の美しい富江をそのまま自宅へ連れ帰る男。
もう1人の男は消えた友人を、
院長の娘は消えた父を探す。

富江が生まれた時それは富江に関わる男は翻弄され、定められたかのように富江を殺し。女は太刀打ちできず。

富江の誕生の悲しさ、
産まれた瞬間から男達をおかしくし、
切り刻まれ続け、、

富江という生き物に対し
どういう感情を抱くべきかわからず、
しかし世界観は確立されていて。

富江は生まれた事が災いなのか、
なぜそうなったのか、
生きる事が死ぬ事という不条理。

富江ってなんなんだ。

ただ男を狂わせて高笑いしてきた富江から
富江の悲しみや苦しみを知り、
いろいろと考えてしまう、、

若いまだ有名じゃない有名俳優さんが沢山居た!だからなんだってことはないけども。


これはホラーカテじゃなくサスペンスなのね、誰が線引きしとるんかて!
ガリ

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