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殺しのテクニックのHKのレビュー・感想・評価

殺しのテクニック(1966年製作の映画)
3.4
B級マカロニ・ハードボイルド。
雰囲気は『キイハンター』か宍戸錠の日活ギャング映画かという感じですが侮るなかれ。
一匹狼のプロの殺し屋の悲哀を描いた本作は、以後の多くの作品の原点ともテンプレートとも言える内容です。
ビルの屋上からの組立式ライフルによる狙撃シーンも本作が最初とか。
ゴルゴ13の連載開始も本作の2年後ですから影響は受けているでしょう。

原題はイタリア語で“Technica Di Un Omicidio” 邦題はほぼ直訳だと思われます。
英語タイトルだとズバリ“Professional Killer”.
この“殺し”の文字がヤケに目立つジャケ写は『続・殺し~』と『新・殺し~』も一緒になったBOXのパッケージのようですが、マカロニあるあるでこれらはどれも無関係。

アメリカ人俳優は主人公のみというのもいかにもマカロニっぽい。
コワモテで常に苦虫を噛み潰したような主人公は『十二人の怒れる男』の陪審員12番や『ガルシアの首』のゲイの賞金稼ぎでおなじみロバート・ウェーバー(当時42歳)。
この人の堂々主役の作品は初めて見ました。

このベテランの殺し屋の助手として同行する若手の殺し屋フランコ・ネロがまた若い!
『続・荒野の用心棒』のときよりも若いんじゃないかと思ったら同じ年の公開でした。
髪は短く髭ナシのツルツルお肌、黒縁メガネ姿はとてもジャンゴには見えません。
アメリカ人風にクレジットの綴りがFrank(フランク) Neroになってます。

メカゴジラでも登場しそうなアップテンポでノリのいいBGMが印象的。
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