あぶりかんぱち

恋する惑星のあぶりかんぱちのレビュー・感想・評価

恋する惑星(1994年製作の映画)
3.9
迷路のようなシャッター街や雑多なビルの佇まい、シャッタースピードの遅いモサッとした動きの感じ、主張強めの挿入歌・メインテーマの存在感などなど、最近の邦画ではなかなか出会えない味のある映画でした。

『泣く涙も枯れるくらい走るんだ』というモウの走りがかなりのガチ走りだったり、そんくらいやられたら気付くやろ!ってくらいの大胆な部屋のテコ入れに気づかない警官の鈍さ加減なんかに思わず笑ってしまいましたが、モノローグにせよ会話にせよ言い回しはやっぱりロマンティックで雰囲気が素晴らしい。

話自体はリアル寄りなのか夢物語系なのかいまいちハッキリしなかったけど、その狭間をふらふらと漂う感じも大人の娯楽映画なんかなぁと思うとちょっと腑に落ちました。

かつてのバ先の先輩に薦められた一本でようやく(しかも運良く劇場で!)見ることが出来たけど、これ見て感想言い合ったりしたかったな…とちょいブルー。でも実際に話すならどこをどう話そうかな〜という悩みどころの多い一本な気がします。(ちなみに他には『ビフォア・サンライズ』とかを薦められたのでなんとなく傾向はわかった気がした笑)
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