CookieMonster

恋する惑星のCookieMonsterのレビュー・感想・評価

恋する惑星(1994年製作の映画)
3.8
恋人に振られたばかりの警官と麻薬の売人、ケバブ屋で働く女の子とその客の警官
2組の恋愛模様

昔鑑賞したときは、より群像劇のイメージだったけど、いま見直すと完全にフェイ・ウォンの後半に引き摺られている印象
あの夢中人が流れ出したときの無敵感とか疾走感は当時高校生でリアルタイムで観てたからかもしれないけど、この作品の印象を決定づけてる、と改めて感じた

この作品だけではないけれど、ウォン・カーウァイの作品群において時間軸は重要
他作品でもみられる時計を映し出す時間描写
五万年愛す、という未来系の言葉
昔の恋人に囚われる男と未来の約束をする女
現在、過去、未来を自在に行き交うそのコラージュ具合は映像と相まってピカソ的な美しさを有している
CookieMonster

CookieMonster