太陽と共に去った海

オルフェの太陽と共に去った海のレビュー・感想・評価

オルフェ(1950年製作の映画)
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ジャン・コクトー映画祭に行きそびれてしまったのでお家で鑑賞

ジャン・コクトー、今まで監督のイメージが強かったのだけど、この作品は彼が詩人であることを意識させる。

オルフェウス神話でなんでオルフェウスが振り向いちゃったのか考えるのが個人的に好きなので、神話をイメージして観たのだけれど、この作品ではまた違った愛が描かれてて素敵!
主役はきっと死神様、彼女はオルフェのどこに惹かれたんだろう。本来のオルフェはラストシーンで描かれる性格なのかしら、「ずっと見ていた」って言っていたということは過去の何処かに惹かれる瞬間があったのかな、
彼女と現実で出会ったことで彼が変わってしまったのならば2人の出会いは人生の転換期だったのだろうに、オルフェを生き返らせることは彼の人生に存在した分かれ道を消すってことで。

好きな人が自分を好きでいた過去を消すことほど辛いことなんてないでしょう