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暗殺のぉゅのレビュー・感想・評価

暗殺(1964年製作の映画)
3.7
2023年 鑑賞 23-167-30
BS松竹東急 銀座よる8シネマ 司馬遼太郎特集にて
司馬遼太郎先生の短編集「幕末」の一篇「奇妙なり八郎」を原作に、「梟の城」「スパイゾルゲ」等の篠田正浩監督による、幕末の動乱時代を舞台に、苛烈な政治抗争の中に身を置き、後ろ盾となる藩も持たず京の都で謀略の限りを尽くした風雲児清河八郎(丹波哲郎さん)の半生を扱った時代劇作品。

ー 清河八郎の半生は奇妙なり ー
モノクロ作品。冒頭シーンのテロップと黒船来航後の江戸時代末期が舞台。
音楽がいいっ、清河八郎と坂本竜馬(佐田啓二さん)「坂本君 たまには風呂に入ったほうがいい 匂う」、佐々木只三郎(木村功さん)と清河、圧倒的な負け、清河の業物と浪士組、清河暗殺計画と回想、●が... と笑ったままの顔、お蓮役の岩下志麻さんの迫力がエゲツない!、桜田門外の変、清河八郎は寂しがり屋な一面がある?、清河八郎は誰にも理解できない男と学問武芸等何をやらせても天才級で文章演説も類を見ない!かつ人一倍の記憶力、寺田屋での殺陣、三味線と策の巡らせと清河を変えた転機、剣術の鍛錬、暗殺者たちとの殺陣、「御成り 御成り... 」、(おそらくあそこは)壬生寺と清河八郎の凛とした佇まい、清河を暗殺した者は...

丹波哲郎さんという配役の良さ!漂うオーラと嘘っぽい事でも、できなさそうな事でも、清河八郎というの言葉があると本当に出来そうに思える!でもどこか胡散臭さを感じる その雰囲気やオーラを出せる丹波さんの凄さを感じる!その胡散臭さや嘘っぱちっぽさこそさ清河八郎を表している。そしてモノクロ時代の時代劇とは思えぬストップモーションなど多くの斬新なシーンが多く見られる作品でもある。

「私はまだ負けてはおらん」
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