もちお

暗殺のもちおのネタバレレビュー・内容・結末

暗殺(1964年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

 初鑑賞です。
 好きな作品です。

①気になったところ
 本作は好きですが、気になったところもあります。
 それは清河八郎とお蓮の描写です。
 嫌がっていたお蓮が最終的に清河を愛するようになるのは、苦手です。
 清河に都合が良すぎると思いました。

②良かったところ
・少しずつ明らかになる清河八郎
 さまざまなエピソードによって次第に明らかになっていく人物像。
 語り手によって評価が違うので、興味深かったです。
 ある人にとっては好印象でも、よく思っていない人もいる。
 その意味では普遍的に感じました。

・丹波哲郎さんと岩下志麻さん
 お若かったです。
 特に丹波哲郎さんが怖かったです。
 存在感がありました。

・序盤で敗北する佐々木只三郎
 あの負けた時の周囲の目。
 強烈でした。
 そこから清河に執着する佐々木が怖かったです。
 取り憑かれているようでした。
 佐々木の一人称視点で描かれる場面は、視野が狭くなっていることを表現しているのかなと思いました。
 最終的に複数人で不意打ちというのが何とも。
 討ち取れればいいという発想にゾッとしました。
 誇りは失ったように見えました。

・暗殺で終わり
 スパッと終わりました。
 潔かったです。

③まとめ
 いい映画でした。
 観て良かったです🙇
もちお

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