CATHAT

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望のCATHATのレビュー・感想・評価

3.7
黒澤明監督作『隠し砦の三悪人』が下敷きとなったハリウッド超大作。
ベイダー卿やその配下の被り物の造形がモロに兜だし、ベンとベイダーの斬り合い(という言葉が一番しっくり来る!)も、セイバーの構え方といい、払い方といい、剣道のそれ。役者さんがしっかりとディテールに拘った動きをされていて熱くなった。

主演3人も、エネルギッシュなんだけれど、気持ちが瞳にこもった繊細な演技ができていて、SFの美術の中で、きちんと生きている人間になっているのが素晴らしい(みんな若いのに・・・)。

ドキッとするような死体のカットがあったり、呆気なく死んでいく戦士がいたり、エンターテイメントと言っても、やはり戦争映画なんだな、と瞬間瞬間で辛くなる。そんな中で、C3POとR2D2がキュートに果敢に戦っていて、救われました。野沢那智の名調子が堪能できるので、吹替版も是非。
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