矢吹健を称える会

日本残侠伝の矢吹健を称える会のレビュー・感想・評価

日本残侠伝(1969年製作の映画)
3.8
 暗くしっとりとした画面が超絶素晴らしい。高橋英樹や川地民夫、郷鍈治、水島道太郎の演技もマキノ作品らしい情感に充ちていて泣かせるのだが、その中でも長門裕之は圧倒的な魅力。この役者のベスト・パフォーマンスなのではないかと思う。伴淳がくだまくシーンも演技の躍動感がたまらない。
 梶芽衣子が津川雅彦と同郷だと知って、木曽の方言で話し合うシーン。こんなありきたりの展開で感動するのも恥ずかしいのだけれど、これもやっぱり素晴らしいのである。