〈 正気かよ? 〉
ミラノのある障害者達が一人の男と共に施設を抜けだして、世間に革命を起こそうとする話。
国や施設に頼ることなく、10人程の自分たちだけでの生活。
現実的には何よりもお金をつくることが必要。
さて、はたして彼らにどんな仕事が?
この物語のキーとなるのが「床板張り」というアイデア。
更にいえば、板の切れ端を使ってオリジナルの「モザイクアート調」でいくこと。
これはある程度現実的に可能なラインに思えた。
仕上がりさえよければ、そこそこ仕事はありそうだし、彼らにむいているかも。
実際に、みんなで作業している様子はとても楽しそう。
案の定注文は殺到、みんなで広い部屋に引越しして、稼いだお金でいろいろ買ったりして(笑)…
現実の話らしいけれど、現実らしくみえないのは映画としての脚色が強いから?
あの女の人は、軽率で残酷なことをしましたね。
主人公の人も、そこで全てを投げだすのはやはりどうかと思いました。
それでもやっぱりイタリア人(?)、暗いものを寄せつけない〈何か〉があるみたいですね。
渡辺謙でもなければ、トムハンクスでもない。
イタリア庶民があつまる、手づくりパスタの味。