精神病院の元患者さん達と、彼らと事業をする為に奮闘した男性ネッロのお話。
重めの題材だけどちょいちょいコメディが入るので観やすい。
けどめっちゃ泣いた。
元患者らの持つ優れた特性を見抜きつつ、対等に向き合おうとするネッロの姿がとても良かった。
精神疾患がある人に対等に接するのは、当然のことかもしれないけどなかなか難しい。
薬の過剰投与はもちろん良くないけど、すぐそばに居る人達や彼ら自身の為にもやむを得ない場合もやはりあって、、それがすごくもどかしかった。
そしてこうした人達の恋愛の難しさについて、とてもシビアに描かれていたと思う。(病気じゃなくても恋愛は難しいものだけど。)
誰が悪いわけでもなく、やり場がないのがやるせない。
彼らの持つ素晴らしさを、たとえ気づけはしなくとも押し殺してしまうような社会じゃだめだなと思った。