立花

上海から来た女の立花のレビュー・感想・評価

上海から来た女(1947年製作の映画)
3.8
登場人物が鏡に映っているシーンがある映画を観るたびに、普通は俺たちが見ることの出来ない、カメラの背後にある「その世界の奥行き」みたいなものを、鏡を通して視認出来ることに不気味さを感じる。いち場面としてそれが映っているから全然不思議なことではないんだが、そのシーンの時だけ、鏡に映る世界がその映画の正統な世界となり、それまで観ていた「本物」であるはずの映画世界が一気に歪なものになる感覚が毎回俺を襲う。うまく言えんけど。
立花

立花