ラグナロクの足音

忘れられた人々のラグナロクの足音のレビュー・感想・評価

忘れられた人々(1950年製作の映画)
3.5
1950年代のメキシコシティ。貧困が少年達にもたらす、暗い暴力的な世界が最後まで冷たく描かれていく。真っ当に生きようとした貧しい少年が見た夢は、救いようも無いくらい不気味でシュールな夢だった。メキシコ時代のブニュエルによる社会派リアリズム映画の傑作であるが、それ以前に撮影における技法や演出が素晴らしかった。ほとんどのハリウッド映画監督はこの系譜だろうと感じるほどに。
ラグナロクの足音

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