クリムゾンキング

忘れられた人々のクリムゾンキングのネタバレレビュー・内容・結末

忘れられた人々(1950年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

感化院から脱走したお山の大将がスラムに戻って手下と悪さをしまくるけど最後は身を滅ぼす。

誰も救われないw

「俺のいう通りにしとけば金も稼げるぜ!」とか言いながら弱者しか狙わず困ったら「俺らズッ友だろ?!」と逃げ越しになるハイボやはもちろん初めの方で寄ってたかって襲撃された盲人も実はもうただのペド野郎で周りの連中の恨み節ばかり言うただのいかれ野郎だったりと善人がほどんどいないw

主人公の一人ペドロも寂しさのあまりハイボに依存するけど結局利用するだけ、お母ちゃん働いて偉いなーとか思ってると「父親の知らない息子を愛せるか?」と言って全然ペドロのことを理解しようとしないのが泣ける。

弱者をいたぶったり家畜を殺したりと結構と言うかかなり酷いことが平然と起こるけど全ては貧困のせい。
「小さな目」が無事に父親に会えたのだろうか?とか思うけどおそらくそのままだと思うので、願わくば他の連中とは違った道を歩んでほしいと願うばかり。

卵をこちらに投げて画面にぶち当たると言う演出など見ていて面白いものもあったり、誰も幸せにならずに終わるラストと邦題の余韻で面白いとはまた違うけど観てて色々と考えさせられる作品だった。