ポムポムうさぎ

忘れられた人々のポムポムうさぎのレビュー・感想・評価

忘れられた人々(1950年製作の映画)
4.0
ブニュエル5本目。
冒頭で語られるようにリアリズムをもってメキシコの貧困社会を描く。
貧困に抗おうと生きる子供たちに救済が与えられることはない。
終盤、ペドロが全く突然にカメラに向かって卵を投げつけるシーンには言葉を失った。
行き場のない怒りや殺意が他でもない観客に向けられている。
ブニュエルの映画は常に挑発的であるが本作はその最たるものであるように感じた。
語り尽くせない。
佳作。