茜

世界が燃えつきる日の茜のレビュー・感想・評価

世界が燃えつきる日(1977年製作の映画)
3.3
核戦争後の世界で生き残った人々が変な車に乗って他の生存者が居る土地を目指して旅に出る。
壮大なお話ながらも90分というお手軽な尺で観易いし、戦争モノではあるけどやたら重すぎない点も良い。

ジャンルとしてはSFなんだろうけど、ちょっぴりモンスターパニックの要素もあり。
放射能の影響で大きくなった蠍や人間を食い殺す殺人ゴキブリなんかがうじゃうじゃ。
虫嫌いな人には絶対おすすめ出来ない量のゴキが出て来るし、身体に何匹ものゴキを付けて逃げ惑う俳優さんのガッツも凄い…あの悲鳴はきっと本物だったに違いない。
巨大蠍なんかは明らかな合成で正直とってもショボいんだけど、70年代という事も鑑みて、これはこれで時代を感じられて私は好き。
でも結構多額の予算をかけて製作されたらしいので、その点で考えるとクオリティが低いと言われても仕方ないのかも。

生存者たちが乗って旅をする車(トラック?装甲車?)も独特の角ばった形がそそります。
ミサイルも打てるし、水陸両用だし、勿論生活するための設備も揃ってる。
このデザインや設備は魅力的だし、この車のお陰で映画としての愛され度が増してると言っても過言ではないかと。

粗さもありますが好きな人にはとことん刺さるであろうカルトムービー。
茜