碧SU

サインの碧SUのレビュー・感想・評価

サイン(2002年製作の映画)
3.5
久々に鑑賞しました。いやあ、面白いなあ!

何も関係ないと思われたことが、
実は全て意味あること…という筋書きはシャマラン真骨頂。

『サイン』は当時、予告が公開され話題になった頃、
完全なホラー映画と思ってました。

しかし蓋を開けてみると、ホラーというよりは…
怪奇オカルト系シュールコメディヒューマンドラマだった(笑)

こんなこじんまりとした内容で観客を釘付けにする才能よ。
それにはスタッフが作り出す美術背景だったり、
独特で秀逸なカメラアングルだったり、
ジェームズ・ニュートン・ハワードの音楽に、
何よりも演技派揃いの俳優達にある!

シャマラン作品は毎回、子役が可愛いし演技が上手い。
そして今作はなんといっても、
メル・ギブソンとホアキン・フェニックスという2大スター。
観てて思ったのは、やっぱりメル・ギブソンは凄い。
信仰心を失ってから取り戻すまでの過程は見事な演技でした。

ストーリーは、突然ミステリーサークルが世界中に出現し、
宇宙人モノか!?と異様な雰囲気で進みますが、
バカ正直に、マジで宇宙人モノだから笑ってしまう。
しかし作風は至ってシリアスだ。
銀紙みたいな帽子を被り、
思考を読まれないようにするシーンが面白い。

母親のいない家族の団結力に涙が出るラスト。
「メリル、フルスイングだ!」という名言!

これより↓は、ネタバレになりますが…



これはシャマラン映画【水・3部作】の1つなので(笑)
水のフューチャーがすこぶる良いです。
まさか水で感動するなんて誰が思いますか?(笑)

ハッキリと登場する宇宙人。
電源のついてないブラウン管のテレビごしに映るシーンは、
「このセンス、お見事!!!」としか言いようがない。
外見がショボいのに、ワクワクします!
鏡とかベタな演出を見事に変えてきた秀逸な場面だと思う。


そして・・・
信仰心を取り戻したメル・ギブソンの最後の姿は、
素晴らしいハッピーエンドだったと観客を満足させるのです。
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