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ニッケルオデオンのmhのレビュー・感想・評価

ニッケルオデオン(1976年製作の映画)
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無声映画の黎明期を題材にしたドタバタコメディ。
「ペーパームーン」のあのふたりが登場するのも当時話題だったんだろうなぁと笑っているうちに、映画前史がだいたい分かるという親切設計。
モーション・ピクチャー・パテンツ・カンパニー(略称はMPPC、映画特許会社、エジソン・トラスト、ザ・トラストとも)とかぜんぜん知らなかった。
最初から最後までずっとハイテンポを維持しているのが地味にすごい。
お金欲しさの有象無象がこの業界に流れ込んできた様子や、早くから長編映画を作ろうとしているのに、短編映画ばかりの世の中ではうまくいかずにいるというのが大まかなストーリー。
ラストで見に行くのはDWグリフィスの「クランズマン」そんな映画あったのかなと思ってるとセリフ「國民の創生にタイトルが変わった」とのことだった。
つまり、ハリウッドの歴史がはじまるまでを狂躁的に描いていたのだった。
だんだんシリアスな展開になっていくのが、神話を現代へ地続きにさせる手続きのようで、このあたりの構成がクレバーで気持ちよかった。
「バビロン」と間違えてみたわけではなくって、ついついスターチャンネルに登録してしまったので、無料期間の7日間で見られるものは見ちゃおうという魂胆で再生したものでした。
面白かった!
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