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ニッケルオデオンのnyakoのレビュー・感想・評価

ニッケルオデオン(1976年製作の映画)
3.8
映画草創期時代、映画に情熱を傾けた人たちの物語。
建物が壊れたり身ぐるみ剥がされたりのこてこてスラップスティックコメディ要素もあって驚く。

ニッケルオデオンとはかつてアメリカの5セントで入場できる映画館のこと。
今の映画とは全く違う15分入れ替え制。
本編内でグリフィスの『國民の創世』のプレミアに観客が沸くシーンがあるんだけど、本格的な映画(サイレント)はそのあたりから。

時は1910年のシカゴ、特許会社(大手映画会社)は毛布会社(独立系映画会社)を目の敵にしていた。
弁護士なのに映画監督として突如抜擢されたレオ。特許会社から用心棒として送り込まれたのに主演俳優になってしまったバック。そして二人に愛される新々女優キャスリーン。
映画スタッフの娘でやり手スタッフの少女アリス。
みんな映画を愛する者たち。
このいろんなキャラクターが集まり、夢を追いかけるっていう構図がいい。
映画は忘れられない束の間を人々にあげられるんだ、という本編のセリフがステキだった。

二人から愛される女優キャスリーンを演じたジェーン・ヒッチコックが愛らしい!かわいい!
こんな女優さんがいたんだ、ってびっくりしてたんだけど、なんで出演作他に無いんだろ。
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